Q.ずばり、本質的な良い生地の条件とはなんですか?
A.

カミーチャになって、20年以上経ちますが、生地を触られたお客様からよく聞く言葉の一つがこちらです。
そう。いつも思うのですが、お客様は良い生地とは何か?ということをよくご存じなのです。
専門家である私が説明する必要が最もないのが、生地の質についてです。
よくご存じの生地の良さですが、あえて言葉にしてみたいと思います。
「肌触りがよい(ストレスフリー)」
着心地が良くて、その次に問われるのは、
です。これは全ての生地に言えることですが、艶と光沢は、高級生地の三大条件の一つです。
「色柄の良さ」
さて、次はなんでしょうか?
私が経験上、お客様が気になさるのは、
です。
シワになりにくかったり、ケアがしやすかったりは、シャツの大事な要素ですね。
ただ、ここで気を付けて頂きたいのは、「ノーアイロン加工」や「イージーケア加工」のような、人工的にシワになりにくい生地も含まれるかと言うことです。
いかがでしょうか?シワになりにくいという意味ではそうかもしれません。
ただし、「ノーアイロン加工」は端的に言うと、ホルマリンなどの薬品を使い、綿糸を膨張させた状態で、接着剤を綿に塗りつけるという加工です。綿としての汗を吸い取ったり、自然と通気したりという機能を妨げ、危険な薬品によって人体に影響を及ぼしかねない製品です。
シャツの出来映えも、人工的で安価に見えてしまいます。
シワには二通りあり、「自然なシワ」と、「無駄なシワ」に分けられます。
無駄なシワを軽減させることが大事で、自然なシワはあった方が良いとさえ考えられます。
「耐用度」