シャツの全体の約70%は白無地です。
シャツの王道は何と言っても白無地なのです。
そこで今回は、白無地の中でもブロード(ポプリン)に限ってご説明させていただきます。
無地のブロードというのはシャツ生地の最もシンプルでオーソドックスな定番生地です。
これ以上のシンプルな生地は存在しません。
通常、皆様がお仕事などで着られている白無地のシャツは、シャツの中では最もシンプルな生地となります。当たり前なのですが実は、あまり意識したことがないはずです。
意識してみると面白いですね。
さて、この白無地(白ブロード)、世界中に多々種類がございます。
どこの生地ブランドも、ほとんど間違いなくラインナップがあります(と言いたいところですが、それは生地商の中でも中堅からで、実際、小さい生地商だと無いところも多々あります。)
白生地ブロードとなりますと、生地感などの違いは、無地で、無織りであるので、
糸の細さ
織糸の質
織りの密度
などにしか違いは出ません。
細かいお話をしますと、織り糸の毛羽を丁寧に取る作業をした糸や、フィニッシュ(樹脂のコーティング)などに差はありますが、基本的には、
織糸の質×糸の番手=生地の価値
と思ってください。
いっても、糸の番手は多々あります。
シャツの場合、ブロードであれば通常、40番単糸から200番双糸まであります。
そして、織糸の質ですが、通常、綿は産地によって、グレードがあります。世界で最も価値が高いと言われるのは、海島綿です。
その次に、エジプト綿の最高位のギザ綿が続きます。
いわゆる白無地の中でも最高品質の生地は、このどちらかの綿糸によって織られています。